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器はアートか?それとも実用品か?─その答えを日本橋三越で。

磁の鉢:庄村久喜が作る白磁の器。シルクのような光沢で汚れにくい。ミシュラン星付きの飲食店にて使用して頂いている。
磁の鉢

 

さあ、来週26日から日本橋三越で展覧会が始まります!

 

作品リストも提出し、その流れでブログを書いています。

 

今回もさまざまな作品をご用意しております。

 

父の作品と合わせて約100種類の作品を持っていきます!

 

当然、器作品もございます。

 

がしかし、

 

ただの器ではありません。

 

「考え抜かれた器」

 

そう、これは見た目だけではなく僕こと私の脳内にて思考し意味を持つ器たちです。

 

例えば、画像の作品「磁の鉢」。

 

私は以前からこの形を好んで作っており、ロクロの回転を最大限に活かしたデザインに仕上げています。

 

ロクロで成形するとう意味を器に与えたい!ということで、あえて私の爪の痕跡を外側に残しました。

 

ロクロで形作るということは、単なる作業ではなく、回転の中に思考を込めること。

 

それを表現したのがこの作品です。

 

さらに、ロクロのリズミカルな動きの流れを形にするため器をほんの少し変形させています。

 

その結果、爪痕もまたリズムを持ち、心地よいデザインになっている。

 

そして、

 

この器は、見た目だけでなく機能性もバッチリです。

 

シルクのような光沢が料理を驚くほど美しく引き立てるうえに、

 

汚れにくい。

 

なぜなら、通常の釉薬に比べて粒子がなんと200倍も細かいからです。

 

つまり、汚れが入り込む隙がないのです。

 

さらに、食洗機・電子レンジOK、漂白までできるという、タフさも兼ね備えています。

 

その美しさと機能性が評価され、

 

東京のミシュラン星付き日本料理店「乃木坂しん」でも愛用していただいております。

 

自分の作品が一流の料理とともに使われていると思うと、やっぱり嬉しいものですね。

 

私にとって、器もアート作品です。

 

しかし、どんなに美しくても、日常で気軽に使えなければ意味がない。

 

特に、「汚れ」問題は無視できません。

 

なぜなら、私は磁器素材の純白の美しさに魅了され、その想いを作品に込めているからです。

 

 

・・・・

 

さかのぼれば、僕こと私の幼少時代です。

 

それは磁器粘土でよく遊んで・・・

 

はなしが長くなるので終わりです(笑)

 

そんな「考え抜かれた器」たちが勢ぞろいする 庄村健・庄村久喜 作陶展

 

ぜひ、会場でお手に取ってみてください!お待ちしております。

 

 

庄村健・庄村久喜作陶展 ₋継ぐ、創る₋

会期:2025年3月26日㈬~3月31日㈪

会場:日本橋三越 美術特選画廊

※会期中は庄村健の在廊はありませんが、庄村久喜は全日程在廊します。