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秋の陶磁器まつりと新作『ORIGIN』

庄村
ぐい吞「ORIGIN」

 

11月22日、今日より26日まで有田では秋の陶磁器まつりが開催されています。

 

春の有田陶器市と並ぶイベントとして定着しつつあります。

 

有田は山に囲まれた町。紅葉もきれいな時期です。

 

自然を感じ、古い町並みを散策しながら、楽しんでみてはいかかでしょうか。

 

お時間ございましたら、ぜびお越しください。

 

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画像の作品は新作のぐい吞「ORIGIN」

 

ORIGINは起源という意味があり、

 

自身の陶芸家としての原点、磁器素材そのものの美への追求といった様々な意味を込めています。

 

以前もブログで紹介したかと思いますが、私は釉薬の捉え方に疑問を感じ、

 

その結果、現在の白磁にたどり着きました。

 

釉薬は表面を保護し、汚れや漏れを防ぐ役割があり、

 

同時に、色や光沢感などの美的要素も付加します。

 

初めは素材そのものの美にこだわり、従来の釉薬の使用を妨げと感じてましたが、

 

無釉のようで柔らかい光沢をもつオリジナルの白磁を創り出したことで、

 

第一の役割についての懸念が解消され、第二の役割に焦点を絞り込むことが可能となりました。

 

 

その結果、この作品が生まれました。

庄村
ぐい吞「ORIGIN」

 

 

私は白磁作家としてのキャリアを大切にしながらも、次の段階を迎えることになると思っている。

 

これまでの白にこだわる制作スタイルから解放され、

 

素材そのものの美の追求を見出すことができたと感じている。

 

今後は、様々な色の釉薬を用いて素材を引き立たせる色として活用したいと考えています。

 

しかし、形を作り上げる工程、釉薬のデザイン化において、失敗はつきもの。。

 

それでも、これらの課題と向き合い楽しみながら制作を続けていく覚悟です。